真実の合一を探して

信徒の皆様には如何信仰の毎日を送られているだろうか、

この言葉の更新の合間も既に半年、

振り返ると

毎年

年を越して夏の大祭まではこのような具合であり

加えて平素より言葉の文頭も、皆揃ったように

自身の教化の怠慢を恥じ入るものばかりである事に

気付き、

己が魂を叱咤し

修正、開眼を為さねば成らぬと

思うている次第である。

しかしながら

私の教主としての本懐、本誓とは

やはり、本物の現世利益、奇跡の出現による

零落した聖天信仰の復活は尚の事

全ての神々の主尊にして

八百万大小聖天の帝たる御本尊

愛染大聖天様の御誓願に即した

血縁者である信徒を始め

三千大世界普く衆生のどのような願いを

も叶え、救済する事による

理想社会の実現である。

それを

我が秘法によって成し遂げる事こそを

悲願にしているのだから

実はこういった

言葉による教化が成されない時こそ

その我が平生はと云えば

より一層の秘法修行研鑽に傾け、

己の更なる秘力増大のみならず

まずもって信徒の皆々の為に

常に新たなる成長への向上修養を目指しているのである。

しかしながら

よく千宰にも注意されるのだが

こういった言葉によ教化も

やはり疎かにしてはならないものだとも思う。

 

ただ、私としては

いつも思うのである。

例えば

千宰から

「信徒様が今こういった内容で困っているからとか

秘法に入会されたから、この一週間は

特に念入りにこの信徒さんだけは

やってくれ」とか

「この信徒さんは私が特に目を掛けている信徒

さんなので、是非是非、出来れば先生が

倒れてもいいくらい念を込めて油を掛けてくれ」

など強い要請が入ると

その回のご縁日までの区切りの修法は

甚だ時間を掛ける事になる

私は秘法に長けている。

故に

三礼し、場を整え、普礼に及び

三密に入る手前に於いて

我が秘法独特の感想により

深い達観に及び、私はこの時点に於いて

愛染聖天様の創り給うた

阿吽の智慧と三宝の在り方とその悲願

並びにそれにより法界の己が現前への

確かな招来をやってのけ

その達観を

ややも自身の残像として

据え置きながらも

護身に向かい

加持香水

油加持をもって

我が身体並びに眼前の油鉢に

ここに於いて改めて愛染聖天様と合一し

我並びに現前の蓮華座が

美しい白蓮華に変じていくことを実感するのある。

このような在り方で秘法に入勃して行く私は

この時点に於いて

脳から始まり心臓に肺に胃に

腕に、爪に、大量の

愛染聖天様の愛水であり

油そのものの本性である

血が我に沸き立ち

大量にある時は移動し

またある時は

さざめ流れ、またある時は

前進の血管を清浄たゆたゆと

豊かに沸き流れる

独特の感覚の世界に入るのだ

もうそうなると

我が意志は我が心内を越え

宇宙の意志になり

我が体はそれが具現化した地場でしかなく

その地場で確かに

宇宙の絶対的創造主である

わが御本尊様である愛染聖天様の意思と

私は白蓮華上で

確かに合体交信を実現するのである。

以上のような状態が秘法の終わりまで続く

 

そして

上記の千宰からのたっての依頼を

平時より加えて修し、長い時間に及ぶと

言葉を教化する時間を忘れてしまう程

私の魂は

その根源から大変な疲労を憶えるのだ。

 

しかしながらこのような時こそ

祈祷してやった信徒には功徳があるもの。

 

故に御縁日にもそうである。

皆が花代をと愛染聖天様の為に途切れる事なく

供養してくれる週には

秘法同様に

その供養に見合った修法を一心に執り行うものだから

これもまた披露を憶えるのだが

御縁日の功徳の報告を聞くと

その疲れも吹き飛ぶ。

 

またこのような時に見る夢は七割方

不思議な事に浴油の夢を見る。

今日そうであった。

私の中で、いつもよりも増して

信徒の皆を常にしっかりと我が神通の力で

衛護しないとならないという気持ちが強く

働いているのだろう

寝ていてもそういったものだから

別の見方をすれば

愛染聖天もまた

私に常に降り来たり

私と夢で浴油行をして下さるのだから

正に四六時中

信徒の為に秘法を修するわけであって

そういった、私と愛染聖天の

心身を挺して感応導交の中

信徒の日々の功徳並びに心願成就は

生まれているのであって

秘法を修するという事はこういった具合に

私と御本尊様の

修養の日々の積み重ねであるのだ。

 

故に言葉を更新しない日々の方が信徒の状況も良い。

 

昨今

良く四六時中

美辞麗句ばかり延べ

己の神通と本尊を高らかに謳う者が

世に氾濫しているが

そういった者は日々

何をしているのだろうか?

しっかり修しているのだろうか?

 

浴油供修法のみならず

修法という悟りの場は

今日、自分が到達したと思える境地は

明日、既に古き間違いとまで思えてしまう程

常に清浄たる流れに向かうもの

川の水の如くである。

 

しっかり修法しその方々は

己の修養並びに

助けを求める人々の為に力を尽くして

欲しいものである。

 

斯くなるこの私と云えば

死んでも尚

修し続けんと誓いし愛染聖天秘法。

その修養に命を懸けて趺坐するのみ。

それ故

私は常に開眼するのが。

 

然るに、また言葉の更新を延長する事があったら

どうか私を赦して欲しい。

 

この半年、大変の沢山の人間が聖天様から功徳、成就を頂いた。

また怒りを受けた者、脱落し戻って来た者もいた。

そのような中、

特に嬉しい出来事を紹介しようと思う。

ある東北の役所にお勤めの方なのだが

この方は何しろ篤信である。

そして長い間成就をしておらなかった。

この方は非常に心の美しい方である。

その美しさが時に

御自分の心を責め過ぎてしまう処が

ある方である。

ご依頼は不倫成就である。

またご依頼の彼も

長ければ一年、半年、平気で

連絡を絶つ。

一か月に一回会えるなど無きにも等しい

間柄だった。

しかし、愛染聖天様の御神籤では

絶対に成就すると、何度も何度も

仰られる。

東北の震災の時に至っても、

勿論彼女愛染聖天様の救済が

あったればこその

今までの途切れる事のない信仰があるのだが

彼女の素晴らしい事は

その間、

「私は婚活も平行して進めていっていいですか?」

とか

「私も年齢も年齢なので他の方と交際しながら

成就を陰ですすめていきたいので

秘法に入ります」

(別に悪い事ではない)

などというぶれは一切無く。

本当に熱心一途に意中の方を慕い続けていた。

しかし、二、三ヵ月前であろうか

その彼女が「私は成就できますか?不安です。

御神籤をお願いします」

という大変後向きなメールが届いた。

詳しく読むと

愛染聖天教を信仰してから

断薬する勇気が湧いてきており

それに挑戦したせいもあり

最近は理由の無い落ち込みが有るという。

私も彼女に対し、教主として

なんとか成就させてあげたい思いが

常に募っていたので

痛い程彼女の気持ちがわかっていたが

その酷い落ち込みように

愛染聖天様の結果は必ず成就する

という大変良い結果を送って差し上げたのだが

しかし

そのような現状の彼女の胸中に

愛染聖天様の神籤による激励も

届くのだろうかという不安に思っていた。

そして先日である。

奇跡は起きた。

あの一年、半年当たり前の

傍目には

彼女に関心が全く無いように思えた

彼が

なんと

彼の方から彼女の自宅を夜に

急きょ来訪し

「実は君に話さなかったが

離婚の話が妻と進んでいて

離婚する事になった。

だから君の気持ちを確かめたい」

と言ったそうなのだ。

私は嬉しかった。

愛染聖天様の一貫して長い間仰っていた

事は現実となって現れたたのだ。

しかも

実は目に見えない処で

成就に向け、離婚の話は進んでいたのだ。

私は嬉しくて

本当に泣いた。この報告を聞いた時は本当に

泣いた。

何故なら、

私は上記でも言ったが

奇跡秘法実践の人間であり

我自身が常に信徒の為に

魂を削っている故だ

だからこそ

ある意味本人より嬉しい位なのだ

それ程身を投げ打っているのだ。

彼女は良く頑張った。

しかもあの大震災を体験してだ。

あとは彼の家のお母さまとの

同居の問題だけである。

沢山成就の話はあるのだが

私は彼女のこの美しいくも苦難の成就が

私の最も喜びである事にあいまって

信徒の皆を充分に勇気付ける

何よりの報告なのではと

話させて頂いた。

美しい心と、信仰の持ち主は

その悲しみ、喜びの

出来事の一挙手一投足までも

人の感動を呼んでやまないものが

あるものである。

 

もう一つ話そう。

最近、教団に

高野山にいらっしゃる何人かの行者の方や

それ以外に懸命に修行しておられる方

有名なヨガの先生など

玄人の方が

私の言葉を見て感動したといって

信徒様では無いが毎月、毎月

ご縁日に御献金なさる方が多くなってきた。

このようなご縁が出来るのも全て

愛染聖天様の導きのお陰でありましょう。

先日では

二人ばかりであろうか

占い師をしているが

信徒に成りたいと言って来た方が

いらっしゃったようだが

我が教団の規約である

お断りさせて頂いた。

しかし、このように言葉の教化も

遅延しがちの私を

慕ってくれる事は

一つの教えの開祖として

本当に冥利に尽きる事である。

またその冥利こそ

正に愛染聖天様の御力

そのものである事を私は忘れない

(余談だが、我が信徒には

実家が有名な聖天寺院という方や

教団の理事の一人は

ある有名な真言宗の宗派の

官長さんの御息女等がいらっしゃる。

また千宰も

御祖父様は新聞会社をなさり

有名な巨大教団を支えた方であり

その教祖である方は

世界でも有名な予言者、神通力者と

云われ、近代の日本の宗教界に於いて

知らぬ者がいない有名な方であり、

千宰の実家には、その関係から

その方の遺品が沢山在る)

話はそれたが、

そのような方の中で

御一人、私より少し年上の方なのだが

ある県で真言宗のお寺を受け継がれている方が

いらっしゃるのだが

この方の奥様が大変な奇病にかかり

余命もおぼつかないという。

私は教団の規約があるので

祈祷は出来ないと思っていたのだが

奥様自身が愛染聖天教を信仰するという

形をとって祈祷させて頂く事になった。

この方は

大変修行する御方で

山岳系修験道系の方で大変気持ちが

強い方であり

一見、凄い威圧感というか

存在感のある方だ。

そしてこの方は

なんと聖天法をなさる方なのだ。

勿論ご実家のお寺もそういう

お寺であり、

この方との御縁は

私はこの方の御親戚の癌を

秘法をもって治癒させた事から

毎月御献金を頂いたり、聖天法について

意見を交わしたりする縁を頂いたのだが

そのような中での奥様の奇病である。

仔細はその方もこの言葉を見ておられる

だろうし、その仔細を申したら

その方の近辺の方に

誰か見当がついてしまうだろうから避けるが

これは本当に不思議な事であったが

その奥様が私の修法でもって

生死の狭間を乗り越え、見事治癒したのである。

私はこの奇跡に際し

実はこれ迄、その奥様だけでは無く

その方の御親戚の癌の奇跡も見ている。

私はこれは

この方の御一族が

皆様、代々大変修行され、聖天様に

お仕えなさった御先祖様方だからこそ

起きえた奇跡だと思い。

八百万大小聖天の受けた供養さえも忘れぬ

帝たる愛染聖天様の

その大愛に深く手を合わせたのだった。

 

そしてこの成就の報がもたらされる迄

というか

一番の山場であった、

死ぬか生きるかという時

勿論私は秘法を修していたのだが

 

上記でも話したが

私は愛染聖天との合一をみながら

それを何度も深く深く繰り返し

そしてその合一の

鍵になるくだりに於いて

 

その夜荘厳な体験をしたのだ。

 

本来宇宙にある意識は一つであり

その意識は愛であり愛は形を創る。

しかしながらその因縁から私達の形造るものは

本来一つの造形から逸脱してしまっている

故に完璧な姿形をお持ちになる愛染聖天様と

真に合一足らしめるには

私達の中にある善なる心。

これは、どんな悪人にも消沈する事無く

まるで陽炎うのように薄らいでも存在し続けているもの。

その我々の心にある善とは

即ち

慈悲の心である。美しい心である。

これはどのような悪人にであっても

絶対に消え失せる事の出来ない心の光。

消しやすくありそうで決して消えないものなのである。

そしてその慈悲の本当の正体とは

三千大世界の主にして

全ての神々の主尊であり、八百万大小聖天の帝

三千大世界そのものであられる

大愛の授受者

愛染大聖天様なのである。

故に我々は、己の中にある善を追い求め

それと真の合一を果たした時

それこそが愛染聖天との真の合一であり

そして功徳が生れるのである。

 

その慈悲の心を意識し

心内に於いて喚起、湧出させ

その心を愛染聖天様の心と合一させた時の

融合は

それまで達観していた融合と

実際を共にせぬ程のもので

これに於いて

私は全くの合体の端緒を掴み取り

一気に愛染聖天の慈悲の身を獲得し

(この先は私の跡を聖天教三宝しか伝えないので

省略する)

それから全てに於いて

愛染聖天様の実際のその全ての獲得を達成、

やがて愛染聖天様の真言を獲得し

我、愛染大聖歓喜天自身になるのである。

そして私はその日

この階梯に於いて

何故か自分が

一面美しく枯れる事のない花畑の中に

その中心を成している

あらゆる色の花と

あらゆる果物と

あらゆる鉱物、金、銀、ダイヤ、ルビ-等沢山の宝玉を

その枝に付け咲き誇る木々を

私は眼前にある多羅の油鉢の中に見たのである。

そしてその木々から笑いが聞こえたのである。

その声は本当に美しく、清々しく、なんの穢れもない

今まで聞いた事の無い笑い声だった。

私はその時

「あ-、愛染聖天様だな、きっと愛染聖天様だ」

そう思った時

私は思わずその上空に

ある

光と青空で埋め尽くされた外にある

夜空の上空一面と

遠い遠い足下の世界に向かって

自然と結界を張ったのである。

声は消え去り、

私はやがて大根を男天に献じ、

油を掛けた。

このような体験をしたのだった。

もう外は朝であった。

その時、生死の境にあった。

そして

その方の奥様がこの世に戻られたとの知らせが

千宰の元に届いたのだった。

 

信徒に言いたい。

慈悲の心、

美しい心を辿りなさい。

そこには

必ず

毎夜秘法に於いて

修行する

私と愛染聖天が

信徒皆々の為に油を浴びているはずです。

美辞麗句には無い。

真実の愛神の姿が

必ず覗けるはずなのです。

 

いよいよ聖天教の一番重要な秘法大祭行事が

七月より始まる。

今年もほぼ全員参加なさるようだ。

共にこの最も重要な大祭を通し

愛染聖天様をよく供養し

歓喜して頂こうではありませんか、

私も、またあの

美しい笑い声を

もしやして聞けるかもしれない、

いや

またこの大祭に於いて

聞いて見たい

そう思っている。

大祭を成功、心から切に祈る次第である。

 

 

合掌 聖天教教主兆象大宰

 

 

追伸

今まで私直通の電話があったのだが、終了させて貰った

何故なら、教団の活動形態も

かつてと違い

その成長と共に変わって来たからだ。

また、

私と直接話をすると

そういう方は何故か成就しにくいのだ

また、何より

祈祷の時間と睡眠、修行が出来なくなるという

点と

何より

本当にごく一部であるが

私と近しくなる事で

聖天教三宝である

千宰に対し不遜になる人間があり

その点に於いて

千宰の信徒への教化に

支障がでたからだ。

私は基本的に千宰に

問題を起こした者には破門等それなり

の罰を与えている。

何故ならこの教団は全て千宰が

統括しているといってよく

私以上に千宰こそがこの

教団そのものなのである。

だからして、

信徒の皆様には

どうか

千宰の言った事は私が言った事だと

思って欲しい。

それに大体成就する方は

千宰から私に

どうか特別拝んでやってくださいと

勧められた人間が圧倒的に多い事から

考えても、

千宰はとても信徒を深く思っている

指導者でもあるのだ。

何より聖天教三宝であるのだから。

千宰に引く事は

この大宰に弓引く事と心得て欲しい。

 

最後に信徒の皆様

どうであろうか、

今回の夏の大祭は

私も含め

信徒皆々

個々の心の中の

慈悲と

その美しさを

特に見つめ

愛染聖天様との供養に挑む

そういった大祭にしては如何であろうか、

きっと沢山の方が成就する

大祭になるのではないだろうか、

研鑽修養あらんことを望みます。