夢について



古来聖天信仰に夢と人の言葉を借りて

聖天は導かれることがあるのでよく気をつけ生活するように            

という教えがある。ただしこれは深く信仰心をもっている者に限る。                

例えば通りすがりに聞こえた人の   

言葉が妙に印象に残り後日その言葉の意味あいを心に止めどいていたことによって道が開けたとか                

そのようなもので、何気ないそのような言葉と御自分の悟りに照らし合わせてみて

初めて察すことのできる有難い啓示である。            

 

私が経験したことを語ればこんなことがあった。       

あるとき私は知り合いがおる仏閣を訪ねることがあった。そのおり境内におった者が気をつけろ気をつけろと

大声で奇声をはっしているのである。            

私はそれが妙に愛染聖天様がその見知らぬ人の声を借りて私におっしゃっているような気がして

帰りは気をつけなければと思い仏閣を後にした。その帰り道のことである。   

なんと私のすぐ目の前で9台の玉突き事故が起こったのである。            

その日、愛染聖天様のお言葉のお陰で気を付けていた

私だけが実はその日助かったのだった。

つまり私は急死に一生を得たのだ。           

 

正に摩訶不思議な出来事であるが

しかし聖天信仰

まして我が愛染聖天信仰には

その信仰の厳正さにより、深い信仰心をお持ちの方が多い分

このような出来事は普通の人間には摩訶不思議な出来事であっても、

我等の信仰では、篤信な者程

普通に起こる摩訶不思議と云って良いだろう。

 

摩訶不思議と云えばこんな事があった。

今朝方、祈祷の合間に30分だけ私は眠らせて頂いたのだが

何とその折、夢に愛染聖天様が現れたのである。            

愛染聖天様は洞穴にて座禅を組まれ御修行なされておられた。            

その時の愛染聖天様は非常に美男な御顔をされており

皆の成就を何度も何度も願っておられた 。               

その唱えられている

御言葉で

愛染聖天様は、特に信仰心の熱い信徒方の名前をありがたくも直接お出しになられ       

拝まれておられ、

また残念なことに最近不信心極まりなく愛染聖天様が嫌う

裏切りを働いた者らを

いちいち名を挙げ

一年のうちに限りない苦しみを与え滅すると話されておられた。                

後者の恐ろしいお言葉は別に

私は愛染聖天様が今回皆様が大祈祷にあたり注いで

下さった愛に対する喜びと、   より一層

信者様を助けて行けよと私に言われているのだなと即座に悟った。   

その後目を覚ました私は

僅かな睡眠であったがまるで別人になったように回復していた。   

 

愛染聖天様の

夢や人の口を借りた有難い導き。

それを常に念頭に置き信仰して見て欲しい。

 

 

合掌