不倫



 まず昨日報告があった方を含め、成就した方が最近多い。

しかし成就した時こそ、また功徳や状況に功徳があった時こそ         

聖天信仰は感謝が大切である。

まして愛染聖天様の信仰である

決して愛染聖天様への感謝の気持ちを忘れないように充分心がけて欲しい。

何故なる、もし普通のよくある人間関係から考えても、困った、困った助けて欲しいと

頼ってくる友人や後輩がいたとして

その者に対し、ああこの者は真面目で良い人間だし、決して人を裏切らない者と信じ、      

よしっ、ここは全面的に支援協力しようと助けてあげたとする。

しかしその助けた人間が           

助けられるだけ助けられておいて後は知らんふりをしたらどうであろう?

あんなにも熱心に困っているから助けてくれと懇願していたくせに

自分の利益が叶った瞬間に、まるで手のひらを反したよう見えるその態度に

怒りを感じないだろうか?

きっと信者の皆様だけでは無く誰しもが   

恐らくこのような者には

絶対にどんなことがあっても金輪際もう助けないし、

なにか騙された気分なのだから

憤懣やる方無い怒りを覚えるはずである。     

まして人間に感情が限りなく近く、不浄を嫌い誇り高い尊天なら尚更であり、

八百万大小聖天の帝たる愛染聖天様なら尚の事であろう。            

であるからして

どうか信徒の皆には口酸っぱく言わせて貰うが

成就、また御助けがあっても慢心せず

それ迄の信仰の深さに変わりがないようにして頂きたい。            

まして更なるお守り、功徳を頂きたいと願うのなら

それ以前以上の信仰心を持つべきである。   

決まってこのように成就した者が多い時ほど、

愛染聖天様が気の毒になる事が多いものだから

敢えて書かせて頂いた。   

話は変わるが先日成就した者の中に不倫関係の成就者がいた。   

とはいっても不倫で悩んでいる方は実に多い。                

不倫とは、難しいケースが多い中、愛染聖天様の御力はやはり凄い。

沢山の不倫略奪の願いを叶えてしまう。                

その不倫の願いの事なのだが、        

不倫の願いの大体の方は皆、御自分の心願に引け目を感じ、

間違った願いをしてるのではと心配して来なさる方が多い  。            

お気持ちは痛い程解る。

常識で考えれば、神仏がそんな間違った願いを聞いて下さる事がおかしいと思うのは当たり前なのだから。               

不倫とは人の道に非ずと書いて不倫だというくらいだからと

ほとんどが思われるだろうし、もちろん他の神仏はその通りに考え、まず御助けにはならないだろう。                

しかし愛染聖天様だけは違うのである。       

愛染聖天様は唯一、要するに奇跡により衆生を救い大神の存在を知らしめ            

人々に仏性を見開かせるという、いわば願望達成の免許を三千大世界で唯一お持ちなっておられる御方であり、

他の神仏や聖天のように願望、願(煩悩)を我慢することを導きとするのではなく、達成することの過程で流れる       

心の汗、そして達成後の偉大なお力の存在の確認による悟りによって導きをその信仰を   

核にしているからなのである。       

だからこそ例え人殺しさえも、いやどのような願いさえも叶えるとおっしゃっているのである。   

人は死後の世界はわからないがあまりにも世にある教えは正しいにもかかわらず死んでから理解できる教え                

なのであるから煩悩を我慢、我慢と教えられても辛くてたまらないことが多々ある。       

それを愛染聖天様は気の毒と思い。我々の常識という考えを神仏という高い次元の思想、常識で打破され、                

煩悩ゆえの苦しみを煩悩を達成させることによって認識する仏の存在とその救済の心         

そして常識を超えた高い次元の愛の存在の獲得に気付かせ導いて下さるのである。   

であるからこの教団には   

世間の風当たりが強いご職業の方々、普通の神仏が駄目だと御助けを拒む方々、                

御自分でもそう負い目を感じがちな、そういうご職業の方々が沢山入信御頼りになられている。   

それは何故か、それはそのような人より多くの思いを背負った方々だからこそ         

他の神仏、八百万大小聖天らから追い出された方々だからこそ、そんな方々だからこそ

誰より救われなければ、なんの奇跡なのかという

愛染聖天様という大神の偉大な大慈悲、「大愛」故の御心がお引き寄せしたからなのです。      

正にそれは必然の偉大な導きであり、

私は愛染聖天様のこのような常識を超越した思想のお考えに際し      

この教えこそが我々衆生を救う事のできる唯一の教えなのだと確信してならないのです。       

しかしながら、私は今日言いたいのは不倫を積極的にしろと

奨励しているのでは決してない。

言いたいことは上記に書いた通り、愛染聖天信仰の誠に深淵なる導きの在り方を

皆に教化したかったのである。      

畢竟 

 他の神仏、聖天らの常識からすれば確かに不倫は人の倫(みち)に不(あら)ず。                

だが       

愛染聖天様の思想は全くは違う。       

もしその不倫が真実のその者達の願いであり、愛染聖天様に頼るほど嘘のない愛の願いであるのなら、愛染聖天様は                

人の倫(みち)に不(あら)ざる倫(みち)に、人を超えた愛染聖天様の愛の倫(みち)を御造りになられる。            

不倫はもう不倫ではないのである。                

 皆、供に成就の道を歩もう。  

 

合掌