私が6月6日に予言した
「今日の二座目修法の終わりに
御本尊愛染聖天様から
東京から北関東にかけて水害が
起こるので気を付けなさいという
お言葉を給わりました。
また北陸、東北の順に気を付けて欲しい」
という予言が
大変な重みのある結果を伴った
ものとなり的中してしまった。
あの東京が
関東が、あのようになるとは
皆は想像が出来なかったと思うが
私には愛染大聖天様の目を
通して、見えていた、
見えていたからこそ
愛染聖天様の言葉として
告知したのだが
もうそれは充分に
信徒との台風15号の時の
祈祷で抑えられたと思っていた。
愛染聖天様の告知する
運命を誰も止める事は
出来なかったのだ。
台風は私が見て予言した
通りの道順を正確に進み
日本を蹂躙、破壊し
沢山の被災した地域と
人を残し、消え去っていた。
まるで神の怒りのように
である。
祈りによる祈祷救済を掲げる
我々聖天教は
このように日本中で
台風による
被災による苦しに悶える
状況を目の前にして
手をこまねいてただ見ているわけ
にはいかない。
私は、本日深更から
台風19号復興救済の祈祷を
始めたいと思う。
つきましては
聖天教信徒の皆には
お布施は全くいらないので
どうか
こぞって私の復興救済の祈りに
心を寄せて欲しく、その旨を
この場で呼びかけさせて貰う
ものとします。
どうか私に祈りの力を
貸して欲しいと
心より思っている。
また、篤信な信徒の皆には
この度台風襲来の折には
私の呼び掛けに応えて下さり。
二回に分けて、約13時間の
私と御本尊様との秘法に
よくぞ、長丁場心を寄せて下さった。
その美しきまるで愛染聖天様の
御眷属の如くな信仰心に
私は、ただただ有難く、涙で応える
しかなく、己の愛染聖天を奉じて
生きて来た教化の道に
自信までも頂いた次第である。
ご参加下さった信徒の皆様
心からお礼を言いたい。
本当に有難う。
しかしながら
この度の特別祈祷は
始めた日時が遅かったのもあるが
ご本尊様の意向に、少し背いた面が
大きかったのもあって
二年か三年前に台風を
皆の前で逆回転させたり
今年、西日本を襲った
大きな雨雲を
祈祷で移動させたり
台風を無くしたり
力を奪ったり
といった
いつもの私のような
美しき奇跡は起こせなかった。
起こせたのは
皆も伴に体験されたと思うが
祈祷に入る度に
台風の力を削いでいった事位
だった。
教主として
いつも皆に
嘘、誤魔化し無く
沢山の奇跡を祈祷で
披露してきた分
また、自分の非力が
結果的に沢山の命を
亡くしてしまった事に
申し訳無い気持ちで
心が溢れんばかりである。
しかも
二度目の祈祷に入った時である。
本部の者から
台風が915hpから
965hpまで急激にさがり
気象庁から台風は
弱まりつつあるという
発表があったのを良い事に
内心あの台風の正体を
まさかと感じてはいたが
恥ずかしい事に
その事一回目に祈祷に
いい気になり
台風に調伏するとまで
意気込んだが、
皆に正直に言う。
いい気になり、台風に調伏を仕掛け
その大きな雲の目の中心
我が心内で
思い切り、独鈷杵を突き立てた瞬間
左右の蝋燭が大きく揺れて
火の付いたまま一方が倒れ
その勢いに当たり、飛んで来た
灌油の杓が
私の左目をまるで
突き指すように殴打した。
我が御本尊様の事なので
教主として
そうだと断定するのは避けるが
私は
あの巨大な台風の正体は
ご本尊様なのでは
無いかと感じた。
また、特別祈祷を始める前に
御本尊はこの台風に関わるな
と何度も言われた神意に
私が背いて祈祷を行った事に
お怒りなのも私は感じていたが
私にしてみたら
あの戦後最大だと言われていた
巨大台風の襲来を前に
祈りでの救済を謳う
宗教団体の長としては
黙って見過ごすという事は
聖天教の存在意義を失う行為に
等しかったのだ。
御本尊様には
この復興救済の祈祷並びに
これからの
日々の浴油を通しての深い信心を
もって許して欲しいと思っている。
何より
この度沢山の信徒の力を借りながら
力足りなかった事を
信徒の皆には
この場を借りて
心から謝罪したいと思う。
台風が去った今
私達に残されているのは
被災された方々を祈る事だ、
この度の復興救済の祈祷も
お布施は一切いらない。
心だけ、祈りだけ毎日の礼拝作法で
寄せてくれれば良い。
後は本部が全て負担する。
我々聖天教は
心で奏でる事の出来る
最大限の美しい祈りを探して
生きなければいけない。
この度の復興救済のご祈祷は
まさに
今私達の目の前にある
最も美しい祈りなのだと
私は思う。
信徒の皆さん
救済である。
伴に
美しく祈ろうではありませんか。
聖天教 兆象大宰
追伸
私に激怒した愛染聖天様だったが
祈祷後に判った事がある。
それは
聖天教信徒で被災した
信徒が誰もいなかったという
事だ。
信徒の一人は
台風の中東京に飛行機で向い
無事に帰って来た者さえいる。
対応の者に
何故止めなかったのだと
注意した程だった。
この事実から思うと
私は、あれでいて
御本尊様は
私や皆を本当に愛して下さって
いるのだと思い
とても清々しい気持ちで
私の心は満たされた。
しかし、
という事は
あの台風を御本尊様は
何の考えがあって
差し向けられたのだろう?
いや、そのような事を
考える前に
今は
復興救済という
美しき祈りに身を投じる
のが私の責務であるはずである。
※この度の台風の被害を通じて
現在思案している行事
「祈念の時間」
を、もし信徒が被災した時にも
祈りを寄せられるように
早急に実行する事を急がねばと
思った次第である。