今、一段落し
壇を降りてきた。
どうやら、私が密に誓っていた
首都の護りは、若干の漏れは
あったが
特別警報も解かれ、警報に変わったようだ。
報告によると
私が祈祷壇に向って間もなく
台風は、みるみると
力を落としたそうだ。
この台風は大変強い。
ある程度まで弱めても
まるで、不死の猛獣のように
私に挑みかかる。
現在、台風は愛染聖天のお力により
風力は弱まったが、その代わり
雨が強い台風になってしまったようだ。
これから
世の中は
丑寅の刻を迎えて行く
逢魔の時を迎えるのだ。
この時刻、
深く寝入る無意識の怨敵を
丑寅に騒めく魔物を使役した者に
人は呪われ命を落とす。
落とさぬとしても、まるで精気を失った
木偶人形のようになるものだ。
しかし私の愛染聖天秘法はこれと
真逆なのだ。
この世でもっとも魔が騒めくこの時を選び
暗闇の世を照らさんと欲する
愛染聖天の慈悲の心で、
怨敵を見事な迄に打ち貫き
昇華させ滅ぼすのである。
まさに入月である。
我が調伏が成った時、周りの蠢く
おぞましい魔物さえも
救済されてしまうものだ。
私はこの力で
先日は巨大な衣料品メーカーを
業績不振にし、ついに撤退させた。
そして、私は
今より、未だ、東北の空で
暴れまわる、台風19号という魔物を
愛染聖天調伏法を持って
完全に息の根を止めようと思う。
今からの時間
魔物は、皆の心の中でも
誰の心、夢の中でも
大変な力を持つ。
私はその巨大な魔物の力を借りた
台風に、入月の心をもって
慈悲の独鈷杵を打ち込み
敵の魂を昇華させ、完全に絶つ所存だ。
日曜を迎え
もしまだ起きている予定の信徒がいたら
私にどうか思いを寄せて欲しい。
南無愛染大聖歓喜大天観世音菩薩
我が聖天教信徒の皆々
今こそ我に力を与えたまえ。
これから壇に向う。
聖天教 兆象大宰