熊本で起きた大地震は、現在、余震等おさまる事を知らず、災害著しい状況である。
そのような中、新たに大分でも大きな被害が出ており、今後その影響はどこまで広がるのか
わからない程の深刻な状況である。
私は現在、沢山の信徒による、深い博愛心と信仰愛からなる
達ての大地震祈祷懇願の先頭に立ち、
大地震救済祈祷を修するに至った。
熊本、大分等被害甚大なる地域の信徒様の現在を慮ると、その身上、その胸中、如何ほどの
難儀、不安をもって過ごされておられるかと、心配で心がねじれんばかりの心境である。
恐らく、信徒の皆様も同じ気持ちだと思う。
信徒の皆様には思い出して頂きたい。
皆で津波が来ないようにと、心一つに祈った時の事を、
よく運命や御神籤の事で、その成るまでの道程を信徒と供に考える機会が多々あるが
愛染聖天様は私によく仰る、毎夜、私が秘法佳境を迎えんとする時
愛染聖天様の一切の罪業を断浄する大きな次元の力は、慈愛の祈りと同化した時
浄化ばかりか光を摂受させ、過去、未来までをも改変し、
大三昧をもって縁ある者、修る者に、
至上の満足を到来させるのだと、
未来は変える事が出来る。
「祈りで」 である。
それを証明したのが
あの折の聖天教信徒一丸になっての祈りの奇跡だったと私は思う。
この度の地震でも津波は極限られた地域へのものである。
しかし、あの時確かに予言通り起こった津波は、全国を襲った。
だが、それはなんと小規模なものであった。
あの時信徒の皆様はこの私を含め、
こう思われたと思う。
「祈り通じたのだ」と、
聖天教信徒なら、確かに思ったはずなのである。
それは、我が御本尊を中心に祈りによる奇跡が証明された、まさに瞬間であった。
我が教団は歴史は歴史が非常に浅い。
それにより、私は度々、大変辛辣な思いと仕打ちを受ける時があるのだが
しかしながら、我が教団には他には無いものがある。それは、
・稀有なる御本尊の神力と
・我が神通の御業と
・信徒一人一人が互いを想い、祈り合う、非常に他では全くもって見られない、
団結救済の祈りがあるのだ。
まさに巨大な三力冥合、これは密教秘法成就の秘鍵の極みを体現しているのである。
この点から見ても、我が祈祷により現代に於いて難病を平癒したり
不妊を懐妊させ、無理なる恋愛を邂逅さす所以の一つ、重要な大事だと私は思っている。
要するに、信徒一丸となっての美しい祈りが、
私と愛染聖天から成る、三宝の中心に至り、
成就の五智の光を煌々と照らしながら、バン水からなる即ち尊い
神の願海を湧出させるのである。
以我功徳力、如来加持力、及以法界力、普供養而住
要するに、法界に至るその力は、信徒の皆の
強大な、愛の力、祈りの力、そのものなのである。
信徒の皆さん。
この大地震に臨み
是非皆で想って欲しい。
多くの悲しみにくれる人々を、悲しみにざわめく九州の山河、大自然を、
そして祈って欲しいのだ、
多くの悲しみにくれる人々の救済を、悲しみにざわめく九州の山河、大自然が
その本来の美しさを取り戻してくれる事を、
私と供に祈って欲しいのである。
その祈りは、やがて、それぞれの功徳の光となり変わり、必ずや皆に降り注ぐ事でありましょう。
合掌 聖天教教主兆象大宰